DRIの仕組みは?
直接還元鉄(DRI)製造設備は鉄鉱石(または鉄鉱石ペレット)を還元性ガスで直接還元し、金属鉄を 多く含む直接還元鉄(DRI)を製造するシャフト型の還元炉。 製造した DRI は主に電気炉製鋼用の製鉄原料として使用されるが、高炉一貫製鉄所の省エネルギー(コー クス削減)または溶銑の増産を目的に高炉原料としても使用される。
直接還元鉄の仕組みは?
直接還元法とは、天然ガスを使用して鉄鉱石を固体のまま還元し、そのあとで電炉に移して溶解をおこなう方法です。 コークスを使わないため、高炉よりもCO2の発生を低く抑えることができる方法ですが、還元に水素を用いることで、さらなるCO2 の削減を目指します。 高炉法も直接還元法も、開発にあたってはそれぞれ難しさがあります。
還元鉄の用途は? 〘名〙 酸化物を還元してつくった粉末状の鉄。 酸化されやすく、活性の強いものは空気中で発火する。 単体または促進剤を加えて鉄触媒に用いるほか、補血強壮剤としても用いられる。
高炉の仕組みは?
高炉の本体は細長いトックリ型で、その炉頂に向って斜めに立ち上っているコンベアによって、鉄鉱石とコークスが交互に投入されます。 コークスは炉の下から吹き込まれる熱風や酸素と反応して一酸化炭素や水素などのガスを発生させますが、この熱いガスは上昇気流となって炉内に吹きのぼり、鉄鉱石を溶かしながら酸素を奪い取っていきます。
銑鉄 何に使う? 銑鉄の用途は主に製鋼と鋳物である。 製鋼用銑鉄は、転炉や平炉を用いて、炭素の含有量を4%前後から2%以下へ下げる処理が加えられる。 この工程(これを「製鋼」と言う)によって鋼が生産される。 また、電気炉でスクラップ(屑鉄)を溶かして製鋼する際にも、成分調整用に添加される。
鉄鉱石の還元温度は?
上記化学反応に必要な温度は400〜800℃程度で、鉄鉱石は溶けなくても鉄に変 わる。 温度が低ければ、固体のまま還元されて酸素を失った孔だらけの海綿状 の鉄になり、温度が高ければ粘いあめ状の塊(錬鉄)になる。
水素還元製鉄の温度は? 1)高炉法 高炉の上部から鉄鉱石とコークス、下部から 1,200℃程度の加熱した空気を吹き込み、生 成した CO ガスにより鉄鉱石を還元する。 高炉の最高温度は 2,300℃程度であるが、銑鉄 は溶融状態で 1,500 ~ 1,600℃で取り出す。 銑鉄には炭素を 4 wt%程度含有する。
日本最大の製鉄所は?
西日本製鉄所は、世界最大の規模と高度な技術により最先端の鉄づくりを行っています。 敷地面積は約2,510万m2、東京ドームの約550倍。
高炉の寿命は? 高炉は稼働から約20年が寿命とされ、約500億円をかけて改修し再利用する。
世界最大の高炉は?
ポスコは今度の工事に革新工法を総動員して1高炉の内部容積を3800㎥から6000㎥へ増やした。 既存の世界最大だった中国沙鋼グループの1高炉(5800㎥)を上回る世界最大規模だ。 現在、5000㎥以上の大型高炉は世界に21基ある。